外壁や屋根の塗装を考えているものの、どの塗料を選べばいいのかわからず悩む人は少なくありません。塗料と一口に言っても多くの種類があり、特徴が異なるためまずは違いを理解することが大切です。
そこで今回は、「外壁や屋根に使用できる塗料にはどんな種類があるの?」「塗料の選び方を知りたい」といった人に向けて、よく使用される4種類を紹介します。特徴や耐用年数、メリットデメリット、そして向いている家まで紹介しますので、塗料選びの参考にしてみてください。
外壁や屋根の塗装で主に使用される塗料は4種類
建物の外壁や屋根の塗装に使用されるのは、主に以下の4種類の塗料です。
・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
塗料はそれぞれ特徴や耐用年数が異なり、使用目的や予算にあわせて選ぶのが一般的です。塗料ごとの特徴や耐用年数を紹介していきます。
アクリル塗料
アクリル塗料は、主成分がアクリル樹脂の塗料を指します。軽くて重ね塗りが容易で、発色がいいうえ美しい光沢があります。費用も安価で手軽に使用できる塗料ですが、耐用年数が短く長持ちせず、頻繁な塗り直しが必要になることが欠点です。
耐用年数 | 3〜8年 |
メリット | ・費用が安い
・ツヤがありハッキリとした色合いが出せる ・扱いやすい |
デメリット | ・紫外線に弱い
・ヒビ割れが起きやすい ・耐久性に劣る |
向いている家 | ・頻繁に塗り直してイメージチェンジしたい
・建て替えが近くとりあえず短期間機能を保てればいい |
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、主成分がウレタン樹脂である塗料で、弾力があり柔らかく密着性が高いことが特徴です。アクリル塗料に次いで安価なので、費用を抑えて外装を塗装したいときに向いています。細かな箇所や曲面にも対応できることから、複雑な形状をした外壁や屋根にも適しています。ウレタン独特の光沢があるので、気になる人は避けたほうが無難です。
耐用年数 | 5〜10年 |
メリット | ・高級感のあるツヤ感がある
・種類が豊富 ・弾力があるので複雑な形状にも対応できる |
デメリット | ・紫外線にやや弱い
・防汚性に劣る |
向いている家 | できるだけ費用を抑えて塗装したい |
シリコン塗料
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分とした塗料です。価格と比較して耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れています。防汚性や防水性も高いことから、「迷ったらシリコン塗料を選べ」と言われるほど、外壁や外装の塗装ではよく選ばれる塗料です。
耐用年数 | 7〜15年 |
メリット | ・耐候性・耐熱性・耐水性が高い
・コストパフォーマンスが高い ・ツヤ感が長持ちする |
デメリット | ・種類が多く混乱しやすい
・シリコンの含有量により性能が異なる |
向いている家 | コストパフォーマンスを重視したい |
フッ素樹脂が主成分のフッ素塗料は、耐久性が高いことが特徴です。紫外線に強く、汚れも落ちやすいのでメンテナンス性に優れています。他の塗料と比較すると価格は高くなりますが、ほかの塗料よりも塗装回数を減らせます。 ・耐久性が高くメンテナンス回数を減らせる ・親水性が高く汚れがつきにくい ・塗膜が硬くヒビが入りやすい 外壁や屋根の塗装に使用される主な塗料を4種類紹介しました。塗料はそれぞれ特徴や耐久性が異なるため、目的や予算にあったものを選ぶようにしましょう。 また、どれだけ高級で品質がいい塗料を選んだとしても、塗装業者に知識とノウハウ、そして技術がなければ良い結果は得られません。塗料の性能だけではなく、業者の技術力を見極めることも同じぐらい重要です。
耐用年数
12〜20年
メリット
・耐候性・耐熱性・耐水性が高い
デメリット
・価格が高い
向いている家
塗り替えの回数をできるだけ減らしたい
まとめ