「水回りをリフォームしたいけれど、仮住まいをしないといけない?」といったことでお悩みではないでしょうか。
結論を述べてしまうと、住みながら水回りのリフォームすることは可能です。リノベーションのような全面改装になると仮住まいが必要ですが、一般的なリフォームは住みながら行うことができます。
住みながら水回りをリフォームするメリット
家に住みながらリフォームすると、リフォームにかかる費用・時間・手間を削減することができます。
リフォーム費用を抑えられる
仮住まいをする場合は、その期間の家賃や宿泊費用がかかりますが、家に住みながらリフォームする場合はその費用はかかりません。
仮住まいには家賃や宿泊費用以外にも、生活に必要な荷物を搬出する時間や手間もかかります。それらを省けるのは大きなメリットです。
通学や通勤への影響がない
リフォームのために仮住まいをすると、その期間は通学や通勤にかかる時間や経路が変わる可能性があります。とくに小さなお子さんの通学路が変わることは心配です。
また、環境の変化は高齢の方にとっても負担になることがあります。多少の不便はあっても、家族の生活環境が変わらないことはメリットといえるでしょう。
リフォームの経過を確認できる
住みながらリフォームをすると、リフォームの経過を毎日確認することができます。工程表を見ながら、遅れがないか、要望と異なっている所がないかなどを確認できるので、安心感があります。
住みながら水回りをリフォームするデメリット
家に住みながらリフォームをすると、思わぬストレスに直面することも。事前に起こり得る状況をシミュレーションする必要があります。
日常生活にストレスがかかる
リフォームは丁寧に養生を行い、汚れが最小限になるように配慮しながら進めますが、やはりホコリや粉塵が舞うことは避けられません。毎日の工事の終わりには掃除機をかけないと気になる場合もあるでしょう。
また、既存設備の解体には大きな振動や音がつきものです。家に在宅している人がいる場合は、その人がストレスを抱えないか、事前によく考えておく必要があります。
工事業者の出入りが多い
リフォームを依頼した会社の関係者とはいえ、不特定多数の人が家に出入りするのは不安も伴います。
在宅中の家族が、リラックスできる環境を確保できるか確認しておくと安心です。
居住スペースが圧迫される
リフォームする場所にある家具や家電は、他の部屋へ移動する必要があります。とくに、キッチンのように物が多い場所のリフォームは、家具・家電・収納物を移動しただけで1部屋が埋まってしまうこともあるでしょう。
それに伴って、居住スペースや就寝スペースが狭くなりすぎないか、家族分確保できるかなどを事前に確認する必要があります。
仮住まいを検討したほうが良いのはどんなケース?
ご紹介したデメリットをクリアできたとしても、仮住まいを検討したほうが望ましいケースもあります。
アレルギーをお持ちの方
既存の水回り設備を解体する際には、ホコリや粉塵が舞います。家族にハウスダストのアレルギーをお持ちの方がいる場合は、仮住まいを検討したほうが安心です。
昼間不在のご家庭
リフォーム中は、不特定多数の業者が家に出入りします。共働き家庭で昼間は誰もいないご家庭の場合、リフォーム会社に鍵を預けることもできますが、防犯面で不安を感じることもあるでしょう。
そういった場合には、仮住まいを検討し、貴重品管理は自分で行うほうが安心です。
小さなお子さんがいるご家庭
赤ちゃんや小さなお子さんがいる場合はお昼寝することも多いので、リフォーム中の振動や騒音が気になることも多いでしょう。
また、工事現場に興味を持つお子さんもいるかもしれませんが、現場には危険な道具があるだけでなく、状況そのものが危険です。
お子さんの安全性を優先するなら、仮住まいを検討したほうが良いでしょう。
住みながらリフォームする前の段取りや心構え
住みながらのリフォームを少しでも快適にするためには、事前の段取りや心構えが大切です。
近隣への挨拶
大きな音や振動が発生するリフォーム。住みながらにしても、仮住まいをするにしても、リフォームが始まる数日前には近隣へご挨拶をしておくとトラブルを防げます。
工事中の生活をシミュレーションする
住みながらのリフォームには、ストレスや不便がつきものです。どういった不便が起きるのかをあらかじめシミュレーションし、必要な準備をしておきましょう。
たとえば、キッチンのリフォームであれば、調理や食器洗いができなくなります。お弁当やデリバリーの手配、使い捨ての紙皿や割箸の準備などが必要です。
断水や停電への対応
水回りリフォームは、断水や停電を伴う工程が生じます。必ず事前に説明がありますが、その間は家事やリモートワークができないので、時間の使い方を前もって考えておく必要があります。
まとめ
一般的な水回りリフォームであれば、住みながら行うことは可能です。ただし、複数箇所の水回りリフォームや、間取り変更を伴うリフォームなどは、仮住まいを検討したほうが良い場合もあります。
また、ハウスダストアレルギーのある方や大きな音や振動にストレスを感じる方も、仮住まいを検討した方が安心です。
どちらが良いか迷う場合は、リフォームを依頼する業者に相談したり、リフォーム経験者に相談したりすると良いでしょう。